「NPO法人くにたち富士見台人間環境キーステーション」は、地域商業・地域コミュニティの活性化を通じて、活気溢れる活力あるまちづくりを行っていきます。
   地域コミュニティとは、端的にいえば、地域の人たちのひとつひとつの交流です。ですが、交流は簡単には広がりません。まずは、きっかけが必要になります。そして街の真中に位置する商店街は、人と人とが結びつく場所ときっかけを提供する絶好の資源です。日々の買い物はもちろんのこと、商店街の主催する行事の地域コミュニティ創出効果は見逃せません。その商店街を活性化し、さらに人と人の結びつく場所にしていこうというのが、KFの基本的な考え方です。
 そのために、空き店舗を使ったコミュニティカフェ「Cafe ここたの」、地域を「食」で盛り立てる「とれたの」、多様な講師が授業を行う「まちかど教室」、地域市民の為の貸しホール「KFまちかどホール」、商店街との連携事業を行う「商店街協同」、などを運営しているのです。
 地域コミュニティが活性化することは、地域の文化や教育が見直され、また防災や防犯といった実利面でも大きな成果が期待されます。あるいは、地域における課題解決のシステムがより機能するようにもなります。そして最終的には、これらが活力あるまちづくりに寄与する、と考えております。
 こうした活動を展開していくときに私たちが考えるのは、いかに地域のリソース(資源)を発掘し、活用していくかということです。 商店街、一橋大学などの各種教育機関、国立市役所に加えて、市民の方々や様々な人々が参加しているのが当活動の特徴です。資金力や知識についてはけっして豊富とは言えないのが非営利組織の常ですが、地域の多くの人とつながり、その資源を活かすことにより大きな成果が得られると確信しております。

 私たち、KFの前身は、2001年にはじまった「国立プロジェクト研究会」です。全国的にそうであるように、国立市富士見台でも商店街は停滞し、空き店舗も目立つようになっていました。そこで国立市産業振興課の声かけで、地元の一橋大学というリソース(資源)を活かし、商店会(谷保駅北口商店会、ダイヤ街、むっさ21)、商工会が参加して富士見台1・2丁目(谷保駅北口地区)の商店街の活性化を考えていこうという月1回の研究会がはじまりました。この面白いアイディアに、まずは数名の学生が参加しました。もちろん、このときには大きな活動に発展するとは誰も考えていませんでした。
 教授と学生を中心として「人間環境キーステーション構想」が作成されたのが、2002年の春先でした。それをもとに授業「まちづくり」がスタートします。
 2002年の「国立プロジェクト研究会」は主に空き店舗活用法について話し合われ、学生の様々な提案と商店主との議論をもとに、コミュニティ・カフェやカルチャー教室を開くことが決定しました。それに応じる形で学生が自分たちを組織化、サークル「Pro-K」(Project in Kunitachi)が2003年1月に発足します。
 そして3月に「くにたち富士見台人間環境キーステーション」が設立されました。参加者は、商店会、国立市、商工会、教授、そして「Pro-K」とエコマネー「KUNY」を運営する学生、それに数名の市民という構成でした。
 空き店舗で学生が中心となってカフェなどを経営するという珍しい企画に、様々な人々が協力してくださいました。例えば、長野県朝日村からはカラマツ材の無償提供を受けました。あるいはタウン誌『どんなくにたち』や農作物の地産地消を考える『地域自給くにたち』が企画に参加。武蔵野美術大学の学生もデザインに参加しました。
 2003年6月には「エコスポット」が稼動を開始しました。「エコスポット」は2004年9月よりコカ・コーラ社の協賛を受けて、運営を継続しています。
 翌7月には上原市長、清水一橋大学副学長を迎えてのセレモニーを行い事務局「KFセンター」がオープンしました。続いて8月には「まちかど教室」、「cafe ここたの」がスタート。「まちかど教室」も学生の珍しい活動ということで、多くの方がこころよく講師を引き受けてくれました。
 11月にはエコマネー「KUNY」の第1次実験を行いました。そして翌2004年の2月には多目的ホール「KFまちかどホール」がオープンし、協力事業である「くにたちNPO活動支援室」も入居しました。これで連続する4つの空き店舗が木の風合いを活かしたきれいなお店に生まれ変わりました。
 そのほかにも様々なイベントやコンサートを主催し、あるいは地域行事への参加を行っています。
 こうした活動が評価され、「Pro-K」は一橋大学『学長表彰』を受賞し、一橋大学の「人間環境キーステーションとまちづくりの授業」は文部科学省から『特色ある大学教育支援プログラム(GP)』に選定されました。さらに2005年には、「食」で地域を盛り立てる「とれたの」を103号室にオープンし、東京都商店街グランプリでは活性化部門の優秀賞を受賞いたしました。そのほか、多くのメディアで報道されています。
 そして2006年2月にKFの設立段階の総まとめとして、特定非営利活動法人として法人格を取得し、一人前の団体として成立致しました。
 こうして怒涛の数年間を送ってきたKFですが、その陰にはなによりも、ここに書ききれないほどの多くの方の協力がありました。地域活性化にはとにかく多くのリソースが互いに協力しあうことが不可欠であるという認識のもと、KFは現在も運営されています。

 NPO法人くにたち富士見台人間環境キーステーションは、産官学民(商店会、国立市、大学、市民)の連携で成り立っています。
 産官学民と言うと聞こえはいいものの、背景の違う者どうしが、真剣に議論を交わし事業を推進するのはなかなか難しいもの。私たちは「3C=Communication, Cooperation, and Creation」をスローガンとして、お互いの信頼関係を築き、協力を深めていきながらまちづくりを進めています。
 そして様々なプロジェクトは委員会に分けられ、各委員会で商店主、学生、教授、市民が議論をしながら企画を推進しています。
【会議】
・総会(年1回):年度予算・決算、その他特に重要な事項の決定
・理事会(月1回):業務上の重要な事項の意思決定
・定例会(月1回):各委員会や事務局等の間での情報提供・意見交換

【委員会】
  委員会は、KFの実際の各プロジェクト運営を行っています。
・101運営委員会:KFまちかどホール・まちかど教室の運営、自主企画活動
・103運営委員会:「とれたの」の営業
・104運営委員会:「Cafe ここたの」の営業
・商店街協同委員会:商店街との連携事業

【事務局】
 事務局は、KFの各種事務を行っています。
・総務部:理事会・定例会の事務、法人内部の各種調整、委員会に属さない業務全般
・財務部:経理・財務業務、予算の作成・監督
・広報部:広報活動、他団体等への渉外
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