私たち、KFの前身は、2001年にはじまった「国立プロジェクト研究会」です。全国的にそうであるように、国立市富士見台でも商店街は停滞し、空き店舗も目立つようになっていました。そこで国立市産業振興課の声かけで、地元の一橋大学というリソース(資源)を活かし、商店会(谷保駅北口商店会、ダイヤ街、むっさ21)、商工会が参加して富士見台1・2丁目(谷保駅北口地区)の商店街の活性化を考えていこうという月1回の研究会がはじまりました。この面白いアイディアに、まずは数名の学生が参加しました。もちろん、このときには大きな活動に発展するとは誰も考えていませんでした。
教授と学生を中心として「人間環境キーステーション構想」が作成されたのが、2002年の春先でした。それをもとに授業「まちづくり」がスタートします。
2002年の「国立プロジェクト研究会」は主に空き店舗活用法について話し合われ、学生の様々な提案と商店主との議論をもとに、コミュニティ・カフェやカルチャー教室を開くことが決定しました。それに応じる形で学生が自分たちを組織化、サークル「Pro-K」(Project in Kunitachi)が2003年1月に発足します。
そして3月に「くにたち富士見台人間環境キーステーション」が設立されました。参加者は、商店会、国立市、商工会、教授、そして「Pro-K」とエコマネー「KUNY」を運営する学生、それに数名の市民という構成でした。
空き店舗で学生が中心となってカフェなどを経営するという珍しい企画に、様々な人々が協力してくださいました。例えば、長野県朝日村からはカラマツ材の無償提供を受けました。あるいはタウン誌『どんなくにたち』や農作物の地産地消を考える『地域自給くにたち』が企画に参加。武蔵野美術大学の学生もデザインに参加しました。
2003年6月には「エコスポット」が稼動を開始しました。「エコスポット」は2004年9月よりコカ・コーラ社の協賛を受けて、運営を継続しています。
翌7月には上原市長、清水一橋大学副学長を迎えてのセレモニーを行い事務局「KFセンター」がオープンしました。続いて8月には「まちかど教室」、「cafe ここたの」がスタート。「まちかど教室」も学生の珍しい活動ということで、多くの方がこころよく講師を引き受けてくれました。
11月にはエコマネー「KUNY」の第1次実験を行いました。そして翌2004年の2月には多目的ホール「KFまちかどホール」がオープンし、協力事業である「くにたちNPO活動支援室」も入居しました。これで連続する4つの空き店舗が木の風合いを活かしたきれいなお店に生まれ変わりました。
そのほかにも様々なイベントやコンサートを主催し、あるいは地域行事への参加を行っています。
こうした活動が評価され、「Pro-K」は一橋大学『学長表彰』を受賞し、一橋大学の「人間環境キーステーションとまちづくりの授業」は文部科学省から『特色ある大学教育支援プログラム(GP)』に選定されました。さらに2005年には、「食」で地域を盛り立てる「とれたの」を103号室にオープンし、東京都商店街グランプリでは活性化部門の優秀賞を受賞いたしました。そのほか、多くのメディアで報道されています。
そして2006年2月にKFの設立段階の総まとめとして、特定非営利活動法人として法人格を取得し、一人前の団体として成立致しました。
こうして怒涛の数年間を送ってきたKFですが、その陰にはなによりも、ここに書ききれないほどの多くの方の協力がありました。地域活性化にはとにかく多くのリソースが互いに協力しあうことが不可欠であるという認識のもと、KFは現在も運営されています。